【入ったら使ってた人へ】お金の順番2026年版|6ステップで、月5,000円の積立までたどり着きます

貯金・貯蓄

給料が入った日は、少し気が大きくなります。

ずっと我慢していたものを買って、いつもより高いランチを食べて、気づけば月末には残っていない。私もずっと、そうでした。

だから最初に、これだけは書かせてください。

お金が貯まらないのは、意志が弱いからではありません。順番を教わっていないだけです。
学校でも会社でも、誰も教えてくれませんでした。知らないことは、できなくて当たり前です。

この記事は、「入ったら使っていた人」が、何から手をつければいいのかを1本にまとめたものです。

やることは6つ。最後は月5,000円の積立にたどり着きます。

そしてこの順番でやると、我慢がほとんど要りません。我慢は続かないからです。続くのは、仕組みのほうです。

この記事でわかること

  • お金を貯めるときの正しい順番(6ステップ)
  • なぜ「買わないこと」が最強の節約なのか
  • 固定費を1つだけ見直すと、いくら効くのか
  • 口座を開く順番(楽天カード → 楽天銀行 → 楽天証券)とその理由
  • 月5,000円の積立が、20年・30年でいくらになるか
  • その先にある、2つの道

なぜ「順番」がそんなに大事なのか

お金を貯めようと思ったとき、多くの人が最初にやることがあります。

我慢です。

飲み会を断って、コンビニを我慢して、欲しかった服をあきらめる。そして3週間くらいで、反動が来ます。反動で使った金額が、我慢して浮いた金額を上回る。これを何度か繰り返して、「自分には無理だ」と思う。

これは意志の問題ではなく、順番の問題です。

我慢から始めると、続きません。先に「我慢しなくていいところ」から手をつけると、続きます。この記事の6ステップは、その順番で並んでいます。

お金が貯まる6つのステップ 家計管理 買わない 固定費 自炊 口座開設 積立

ひとつずつ見ていきます。全部をいっぺんにやる必要はありません。むしろ、やらないでください。

STEP 1|まず、1ヶ月分の支出を「見る」だけ

いきなり家計簿をつけようとしないでください。ほぼ確実に続きません。

最初にやるのは、記録することではなく見ることです。

今日やること(15分)

  • クレジットカードの明細アプリを開く
  • 銀行アプリの入出金履歴を開く
  • 先月の合計金額を、ただ眺める

計算も反省も、まだしなくて大丈夫です。

これだけで、ほとんどの人が同じ反応をします。

「え、これ何に使ったんだろう」

この「わからない支出」こそが本体です。減らすべきは、覚えている支出ではありません。覚えてもいない支出です。覚えていない=満足もしていない、ということだからです。

ここで気づけたら、STEP 1は終わりです。もう少し踏み込みたくなったら、家計管理のやり方家計簿アプリの選び方に続きがあります。

STEP 2|買わないことが、いちばん強い節約です

ここが、この記事でいちばん伝えたいところかもしれません。

セールで10%オフの1万円のものを買うと、こう考えがちです。「1,000円も得した」

でも実際には、9,000円が出ていっています。

買わなければ、出ていくのは0円です。1,000円の得ではなく、9,000円の支出です。

10パーセントオフで買うと9000円払う 買わなければ0円 買わないことが最強の節約

どんなに上手に安く買っても、買わないことには勝てません。割引率を追いかけるより、買う回数を減らすほうが、圧倒的に効きます。

買わないための、3つのやり方

気合いではなく、仕組みで止めます。

  • カートに入れて、1日置く/翌日も欲しければ買う。半分くらいは、翌日には欲しくなくなっています
  • 「今月の何を減らしてでも欲しいか」と自分に聞く/お金には限りがあるので、必ず何かとの交換になります。その相手を具体的に思い浮かべると、判断が変わります
  • セールを見に行かない/セールは「欲しいもの」ではなく「欲しくさせるもの」を見せる場所です。行かなければ、欲しくなりません

ここで大事なのは、「何も買うな」ではないということです。買って満足しているものは、そのままでいい。減らすのは買ったことすら覚えていないものです。逆効果になる節約はやってはいけない節約にまとめてあります。

STEP 3|固定費を、1つだけ見直す

ここから、我慢しない節約に入ります。

固定費のいいところは、一度手続きすれば、あとは何もしなくても毎月効き続けることです。毎日の我慢とは、性質がまったく違います。

手をつける順番(上から)

  • スマホ代/効果が大きく、手続きは1回で終わります(格安SIM
  • サブスク/使っていないものを止めるだけ。我慢はゼロです(サブスクの整理
  • 電気・ガス/会社を変えるだけで、使い方は変えません(電力の切り替え
  • 保険/必要なものだけ残します(保険の見直し

まずはスマホ代だけでかまいません。所要時間は1時間ほどです。

そして、これがどれくらい効くのか。

固定費を月5000円下げると年6万円 10年で60万円 一度の手続きで効き続ける
下げた額(月) 1年で 10年で
3,000円 36,000円 36万円
5,000円 60,000円 60万円
10,000円 120,000円 120万円

1時間の手続きで、10年60万円。時給に直すと、たぶん人生でいちばん効率のいい1時間です。

他の固定費もまとめて見たい方は固定費の見直しにすべて並べてあります。

STEP 4|毎日外食の人は、週に1回だけ自炊してみる

ここだけは、少し性質が違います。

食費は変動費なので、本来は固定費のあとに手をつける項目です。そして「食費を削る」のは、私はあまりおすすめしていません。削ると生活の質が直接落ちるからです。

それでも、これを入れた理由があります。

週1回の自炊は、節約というより「実験」です。

目的は、お金を浮かせることではありません。「自分で選べる」という感覚を取り戻すことです。

毎日外食の生活は、悪いことではありません。ただ、選んでいるようで、選ばされているところがあります。開いている店、目についた看板、いつもの道。

週に1回、自分で材料を選んで、自分で作る。これが、やってみると意外と楽しいんです。

もちろん、お金の面でも効きます。

  1食あたりの目安
外食・デリバリー 1,000円前後
自炊 300〜400円前後
週1回置き換えると 月およそ2,400円/年およそ29,000円

※1食1,000円の外食を400円の自炊に週1回置き換えた場合の概算です。

いきなり毎日やろうとしないでください。週1回です。カレーでも、パスタでも、白いご飯と味噌汁と卵焼きでもいい。「できた」という体験だけが目的です。

週1回が楽しくなったら、そのときに食費の節約を読んでください。楽しくならなかったら、やめていいです。ここは無理をする場所ではありません。

STEP 5|口座を開く(順番が大事です)

ここから、守りから攻めに移ります。

おすすめは楽天経済圏です。理由は単純で、普段の買い物・銀行・投資が1つのポイントでつながっていて、初心者がいちばん迷いにくいからです。

そして、開く順番があります。

口座開設の順番 楽天カード 楽天銀行 楽天証券 ポイントサイト経由

① 楽天カード(いちばん最初)

これを最初にする理由は、あとで積立に使うからです。

楽天証券では、楽天カードで投資信託を積み立てられます(クレカ積立)。カードがないと、この設定ができません。そして申し込みには審査があり、手元に届くまで日数もかかります。だから最初です。

年会費無料の一般カードで十分です。ゴールドやプレミアムが得になる条件は楽天カードの選び方にまとめてありますが、最初の1枚は無料のもので問題ありません。

② 楽天銀行(2番目)

楽天証券とつなぐ「マネーブリッジ」という設定のために開きます。これを設定すると、こうなります。

マネーブリッジを設定すると

  • 普通預金の金利が年0.48%になります(1円〜1,000万円/2026年8月3日から)
  • 証券口座への入出金が自動になります(買うたびに振り込む手間がゼロ)

大手銀行の普通預金とは、桁が違う水準です。

この金利の詳しい話は楽天銀行の金利の記事にあります。

③ 楽天証券(最後)

カードと銀行がそろってから開くと、設定が1回で終わります。順番が逆だと、あとから戻って設定し直すことになります。

NISA口座も、証券口座の申し込みと同時に申し込めます。あとから開設するより手間が少ないので、最初にまとめてください。設定でつまずきやすいところは楽天証券の始め方にまとめてあります。

できれば、ポイントサイトを経由してから申し込む

これは知っている人だけが得をする部分です。

ハピタスなどのポイントサイトを経由してから申し込むと、公式の特典に加えてポイントがもらえることがあります。やることは、ポイントサイトに登録して、そこから公式サイトへ飛ぶだけです。

ただし、注意が3つあります

  • ポイント数は時期によって大きく変わります。「今いくらか」は申し込む直前に必ず確認してください
  • 条件をよく読んでください。「カード発行だけでOK」なのか「〇円以上の利用が必要」なのかで、まったく違います
  • 経由は最後にしてください。比較サイトや他のリンクをはさむと、ポイントが付かないことがあります

そして、これは必須ではありません。面倒に感じたら飛ばしてください。数千ポイントのために、始めるのが1ヶ月遅れるほうが損です。

STEP 6|オルカンを月5,000円、楽天カードで積み立てる

いよいよ最後です。ここまで来たら、あとは5分で終わります。

買うのは「オルカン」1本で大丈夫です

正式名称はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。通称オルカンです。

この1本を選んでおけば無難、と言える理由

  • これ1本で、日本を含む世界中の株式に分散されます(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動)
  • 信託報酬は年0.05775%(税込)と、極めて低い水準です
  • 購入時手数料は0円
  • 純資産総額は約13.8兆円(2026年8月時点)。国内でも最大級で、繰上償還の心配が小さい

信託報酬0.05775%がどれくらい安いか、実感しにくいと思うので数字にします。

月5,000円を1年積み立てた場合、かかるコストは年間で数十円程度です。「投資は手数料が怖い」というイメージがありますが、この商品に関しては、コストはほとんど気にしなくていい水準です。

S&P500と迷った方はオルカンとS&P500の比較をどうぞ。ただし、迷って始まらないくらいなら、オルカンで始めてください。どちらを選んだかより、始めたかどうかのほうが、はるかに大きな差になります。

楽天カードで積み立てると、ポイントが付きます

設定は「積立注文」の画面で、決済方法に楽天カードを選ぶだけです。

オルカンを一般の楽天カードで積み立てた場合、還元率は0.5%です。

月5,000円なら月25ポイント、年間で300ポイント。年間の信託報酬より、もらえるポイントのほうが大きいくらいです。

ここで大事な注意

クレカ積立の還元率は、ファンドの「代行手数料」で変わります。年率0.4%以上のファンドなら1%、0.4%未満なら0.5%です(一般の楽天カードの場合)。オルカンは運用コストが低いぶん、0.5%になります。

ここで「1%もらえるほうがお得だ」と考えて、コストの高いファンドを選ばないでください。0.5%多くポイントをもらうために、毎年0.4%以上のコストを払い続けることになります。完全に本末転倒です。

月5,000円でも、意味があります

「5,000円なんて、やっても意味がないのでは」と思うかもしれません。数字にしてみます。

月5000円の積立が10年20年30年でいくらになるか 年4パーセント運用の目安
期間 積み立てた元本 評価額の目安(年4%)
10年 60万円 約72万円
20年 120万円 約179万円
30年 180万円 約337万円

※年4%で複利運用できた場合の概算です。運用成果を保証するものではありません。

30年で、元本180万円が約337万円。増えた分だけで157万円です。月5,000円は、決して小さくありません。

そして本当の価値は、金額よりも「自分は積立をしている」という状態に入れることです。ここに入ってしまえば、余裕ができたときに金額を上げるのは簡単です。ゼロから1にするのがいちばん難しく、1から2は簡単なんです。

設定が終わったら、あとは放置してください

これが最後で、いちばん大事な手順です。

やること:何もしない

  • 毎日、値動きを見ない
  • 下がっても売らない(下がっているときは、安く買えています
  • 上がっても増やしすぎない
  • アプリを開くのは、多くても月に1回

積立は、放置できた人が勝つ仕組みです。頻繁に確認するほど、売買したくなり、成績は下がりやすくなります。

NISAの枠や仕組みをもう少し知りたくなったら新NISAの完全ガイドへ。ただ、ここまでやったなら、しばらくは何も読まなくて大丈夫です。

その先には、2つの道があります

6ステップが終わったあと、進む方向は2つです。

道① もっと節約する

残りの固定費を順に片づけていく道です。確実に効きますが、伸びしろには限りがあります。支出はゼロより下には行かないからです。

道② 稼ぐ力を鍛える

副業を始める、資格を取る、転職して年収を上げる。こちらの伸びしろには、上限がありません。

どちらが正解ということはありません。ただ、順番としては①が先です。収入が増えても、使い方の型ができていないと、増えた分だけ使ってしまうからです。それが、この記事の最初に書いた「入ったら使ってしまう」状態そのものです。

やってはいけない3つ

① 全部いっぺんにやろうとする

この記事には6つ書いてありますが、今日やるのは1つだけで十分です。全部やろうとすると、たいてい3日で止まります。STEP 1の「15分、明細を見る」だけで、今日は合格です。

② 金額を大きくしすぎる

「せっかくだから月3万円積み立てよう」と決めて、2ヶ月目に生活が苦しくなって解約する。これがいちばん多い失敗です。月5,000円で始めてください。足りなければ、あとから増やせます。

③ 始める前に、勉強しすぎる

本を5冊読んで、動画を20本見て、まだ口座を開いていない。この状態がいちばん時間を失います。オルカンを月5,000円なら、知識はこの記事で足ります。始めてから学ぶほうが、頭に入ります。

よくある質問

Q. 貯金がゼロなのですが、投資を始めていいですか

先に現金を用意してください。目安は生活費の3〜6ヶ月分です。急にお金が必要になったとき、株価が下がっている最中に売る羽目になるのを防ぐためのお金です。詳しくは生活防衛資金の記事に。ただし月5,000円の積立と並行して貯めても大丈夫です。全額たまるまで待つ必要はありません。

Q. 借金がある場合は、どうすればいいですか

金利によります。カードローンやリボ払いのように年10%を超える借金があるなら、投資より返済が先です。年4%の運用を目指すより、年15%の利息を止めるほうが確実に効きます。奨学金や住宅ローンのように金利の低いものは、並行で問題ありません。

Q. 楽天以外ではダメですか

ダメではありません。SBI証券も同じくらい優秀です(証券口座の比較)。楽天をすすめている理由は「普段の買い物と地続きで、迷うところが少ない」という一点です。すでにSBIや他の口座を持っているなら、そのまま使ってください。乗り換える必要はまったくありません。

Q. 途中でお金が必要になったら、引き出せますか

引き出せます。NISAはいつでも売却できます(iDeCoは60歳まで引き出せないので、そこが大きな違いです)。ただし売った時点で価格が下がっていれば損が確定するので、やはり生活防衛資金は別に持っておいてください。

Q. 積立の日はいつがいいですか

どの日でも、長期の成績にはほとんど影響しません。選ぶなら給料日の直後にしてください。理由は成績ではなく、残る前に引かれるほうが確実だからです。この考え方は先取り貯金と同じです。

たこ先生の、正直な話

お金の話をしていると、「節約」と「投資」ばかりが目立ちます。

でも、この記事を書きながら、いちばん書きたかったのは最後の部分でした。稼ぐ力の話です。

私は長いあいだ、収入は決まっているものだと思っていました。会社が決めるもので、自分にはどうにもできないもの。だから節約の記事ばかり読んでいました。

考えが変わったのは、副業で初めて自分の力で1万円を稼いだときです。金額は小さいのに、感じたことは大きかった。

「自分は、自分で稼げるんだ」

あの日から、会社との関係が少し変わりました。辞めたわけではありません。ただ、「いざとなればなんとかなる」という感覚が、日々の判断を軽くしてくれました。断れないと思っていたことが、断れるようになった。

だから私は、こう思っています。

稼ぐ力を鍛えることは、自由への招待状のようなものだ。

招待状は、使わなくてもいいんです。持っているだけで、見える景色が変わります。行かなくていいと思えることと、行けないことは、まったく違うからです。

ただ、その招待状を受け取るには、順番があります。いきなり稼ごうとしても、器がないと、増えた分だけこぼれていきます。だからまず、STEP 1の15分から始めてください。

まとめ|今日やるのは、1つだけでいい

この記事の要点

  • 貯まらないのは意志の問題ではなく、順番の問題。我慢から始めると続かない
  • STEP 1/1ヶ月分の明細を15分「見る」だけ。記録はまだしなくていい
  • STEP 2/10%オフで買うと9,000円払う。買わなければ0円。買わないことが最強
  • STEP 3/固定費を1つだけ。月5,000円下げれば10年で60万円
  • STEP 4/毎日外食なら週1回だけ自炊。節約というより、楽しむための実験
  • STEP 5楽天カード → 楽天銀行 → 楽天証券の順。マネーブリッジで金利年0.48%。できればポイントサイト経由で
  • STEP 6オルカンを月5,000円、楽天カードで積立(信託報酬0.05775%・還元0.5%)。設定したら放置
  • その先は、節約を深めるか稼ぐ力を鍛えるか。伸びしろがあるのは後者

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。かなり長かったと思います。

でも、今日やることは1つだけです。

スマホで、クレジットカードの明細を開いてみてください。先月の合計を、ただ見るだけ。15分もかかりません。

そこが、6ステップのSTEP 1です。お金が入ったら使っていた日々と、今日で別れられます。意志の力ではなく、順番の力で。

※本記事は2026年8月24日時点の公表情報にもとづく一般的な解説であり、特定の金融商品・カード・サービスの利用を推奨するものではありません。楽天銀行の金利は2026年8月3日時点、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬・純資産総額および楽天カードクレジット決済の還元率は各社の公表情報によります。金利・還元率・手数料は予告なく変更される場合があるため、申し込み前に必ず各社の最新の公式情報をご確認ください。ポイントサイトの獲得ポイント・条件は時期により大きく変動します。積立の試算は年4%で複利運用できた場合の概算であり、運用成果を保証するものではありません。投資は元本が保証されるものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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