楽天証券の良さは、一言でいうとこれです。
迷うところが、ほとんどない。
本日同時公開したSBI証券の設定記事では「決めるべき4つの分岐」を解説しましたが、楽天証券はそこがシンプルです。カードは楽天カード、銀行は楽天銀行、ポイントは楽天ポイント——選択肢がほぼ1本道だからです。
そのぶん、この記事は短くなります。それでいいと思っています。短く終わることが、楽天証券の長所そのものですから。
- 楽天証券の設定は、この3つだけ
- マネーブリッジ(楽天銀行連携)という、最重要の設定
- 楽天カードと楽天キャッシュを併用して、月15万円まで積み立てる方法
- 楽天ポイントで投資信託を買う設定
- やりがちな失敗と、改悪への備え方
やることは、3つだけ
| # | やること | 効果 |
|---|---|---|
| ① | マネーブリッジを設定 | 入金の手間が消える+普通預金の金利が優遇 |
| ② | 楽天カードでクレカ積立を設定 | 積立でポイントが貯まる(月10万円まで) |
| ③ | ポイント利用を設定 | 楽天ポイントで投信が買える |
以上です。SBI証券のように「銀行を2つから選ぶ」「ポイントを5種類から選ぶ」といった分岐がありません。
①マネーブリッジ|これが最重要です
楽天証券を使うなら、この設定だけは必ずやってください。
マネーブリッジは、楽天銀行と楽天証券をつなぐ設定です。設定するとこうなります。
・楽天銀行の普通預金金利が優遇される

前者だけでも設定する価値があります。「入金を忘れて積立が失敗する」という事故が、構造的に起きなくなるからです。
そして後者。マネーブリッジを設定すると、楽天銀行の普通預金金利が通常より大幅に優遇されます。金利は残高帯や他サービスの契約状況によって変わるため具体的な数字は書きませんが、大手銀行の普通預金とは桁が違う水準です。
※優遇金利の適用条件・利率は変更されることがあります。最新の利率は楽天銀行の公式サイトでご確認ください。
設定方法
楽天証券にログインして、「銀行連携」→「マネーブリッジ」から申し込みます。楽天銀行にログインして同意すれば完了です。数クリックで終わります。
楽天銀行の口座をまだ持っていない場合は、先に作ってください。楽天証券の申込時に同時開設できます。
②クレカ積立|楽天カードで設定する
楽天証券のクレカ積立は楽天カードで行います。SBI証券と違って「前年いくら使ったか」といった条件はありません。カードの種類だけで還元率が決まります。
| カード | 年会費 | 積立の還元率 |
|---|---|---|
| 楽天カード | 永年無料 | 0.5% |
| 楽天ゴールドカード | 2,200円 | 0.75% |
| 楽天プレミアムカード | 11,000円 | 1.0% |
※2026年7月時点。還元率・条件は改定されることがあります。
迷ったら、年会費無料の楽天カードで十分です。ゴールドが得になるのは積立が月73,334円を超えてからで、その計算は楽天カードの選び方に詳しく書きました。
クレカ積立の上限は月10万円
NISAのつみたて投資枠は年120万円=月10万円なので、満額をクレカで積み立てられます。
③さらに積み立てたい人へ|楽天キャッシュ併用で月15万円
ここは、少し詳しい人向けの話です。
楽天証券には、クレカ積立とは別に「楽天キャッシュ(電子マネー)での積立」という枠があります。
+ 楽天キャッシュ積立 月5万円
= 合計 月15万円まで積立可能

楽天キャッシュへのチャージを楽天カードで行えば、チャージ時にもポイントが付きます。NISAの成長投資枠も使って月10万円以上積み立てたい人は、この併用が選択肢になります。
ただし——最初からここを狙う必要はまったくありません。チャージという工程が増えるぶん、管理が複雑になります。月10万円に届いてから考えれば十分です。
④ポイントで投資信託を買う
楽天証券の地味に嬉しい機能が、楽天ポイントで投資信託を買えることです。
期間限定ポイントは使えませんが、通常ポイントなら1ポイント=1円として投資に回せます。「使い道のないポイントが、勝手に資産になる」——これは楽天経済圏にいる人にとって、かなり大きい利点です。
設定は、投信の積立設定画面で「ポイント利用」を「利用する」に切り替えるだけです。
設定手順|この順番で
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 楽天証券の口座を開設(NISA口座も同時に申し込む)。楽天銀行を持っていなければ同時開設 |
| 2 | 楽天カードを用意(持っていなければ申し込み。審査に数日) |
| 3 | マネーブリッジを設定(銀行連携→マネーブリッジ)←最重要 |
| 4 | クレカ積立を設定(銘柄・金額を指定し、決済方法を楽天カードに) |
| 5 | ポイント利用を「利用する」に設定 |
※クレカ積立には設定の締切日があり、締切を過ぎると翌々月からの開始になります。最新の締切日は楽天証券の公式サイトでご確認ください。
やりがちな失敗4つ
いちばんもったいない失敗です。入金の手間と、金利の優遇を、両方捨てていることになります。5分で終わるので、今日やってください。
投資に使えるのは通常ポイントだけです。期間限定ポイントは対象外なので、そちらはふだんの買い物で使い切ってください。
還元率0.5%なら、月10万円積み立てても月500円です。ポイントのために生活費を削って積立額を上げるのは本末転倒。積立額は生活防衛資金と家計の余力から決めてください。
楽天はポイント還元の条件変更が多い会社です。SPUの条件、公共料金支払いの還元率など、ここ数年で何度も改定がありました。「この還元率は永続しない」を前提に付き合ってください。ただし——証券口座そのものを乗り換える必要はありません。次の項で説明します。
改悪が来ても、慌てなくていい理由
楽天の改定ニュースが出るたびに「楽天証券から乗り換えるべき?」という話が出ますが、基本的に必要ありません。
理由は2つです。
- NISA口座の移管は面倒で、メリットが小さい——年単位の手続きが必要で、移管前に買った分は元の証券会社に残ります。還元率0.25%の差のために口座を分割するのは、割に合いません
- 証券会社の本体機能は改悪されていない——変わるのはポイント還元というオマケの部分で、手数料や商品ラインナップが悪化したわけではありません
もし対応するなら、カードのランクを下げる/上げるで調整すれば十分です。カードは2枚目として持つ設計にしておけば、割に合わなくなった時点でそれだけ解約できます。
よくある質問
Q. 楽天銀行の口座は必須ですか?
必須ではありませんが、作らないとマネーブリッジが使えません。自動入金も金利優遇も逃すことになるので、実質必須と考えてください。
Q. SBI証券と比べて、劣っている点はありますか?
正直に言うと、取扱商品の幅ではSBI証券のほうが広いです。米国株の銘柄数や単元未満株のサービスなど、マニアックな領域ではSBIが上回ります。ただしインデックス投信で積み立てるだけなら、差は感じません。ランキング記事に詳しく書きました。
Q. 楽天カードは積立専用でも大丈夫ですか?
大丈夫です。楽天証券のクレカ積立には「前年いくら使ったか」という条件がありません。ここはSBI証券(前年10万円以上の利用が必要)との明確な違いで、楽天のほうがシンプルです。
Q. 設定したあと、やることはありますか?
ありません。あとは自動で積み立てられていきます。むしろ「毎日値動きを見ない」ことのほうが大事です。見ても増えませんし、下がった日に売りたくなるだけです。
たこ先生の、正直な話
私が楽天証券を人にすすめる理由は、還元率でも商品数でもありません。
「画面を見て、心が折れないから」です。
投資を始められない人の多くは、知識が足りないのではなく、画面を開いた瞬間に「うわ、なんか難しそう」と思って閉じているだけなんです。私もそうでした。
証券会社選びで0.25%の還元率を比べるより、「開いても閉じない画面かどうか」のほうが、10年後の資産に効くと思っています。
続けられたほうが、勝ちです。
まとめ
- 楽天証券の設定は3つだけ——マネーブリッジ・クレカ積立・ポイント利用
- マネーブリッジが最重要。入金の手間が消え、普通預金の金利も優遇されます
- クレカ積立は楽天カードで月10万円まで。SBIと違って前年の利用額条件はありません
- もっと積み立てたい人は楽天キャッシュ併用で月15万円まで(最初は不要)
- 通常ポイントで投資信託が買えます(期間限定ポイントは対象外)
- 楽天は改定が多い会社ですが、証券口座を乗り換える必要はありません。調整はカードのランクで
明日は「2026年 楽天経済圏 完全版」を公開します。カード・銀行・証券・モバイル・市場——楽天のサービスをどう組み合わせると効率がいいのか、改悪の歴史も含めて全部まとめます。今日の設定をした方は、明日の記事とセットでどうぞ。
※本記事は2026年7月時点の情報をもとにした一般的な情報提供であり、特定の金融商品・金融機関への勧誘を目的とするものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。還元率・金利・各種条件は改定されることがあります。手続きの前に必ず楽天証券・楽天銀行・楽天カードの公式サイトで最新情報をご確認ください。


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