7月の電気代、請求額を見るのがちょっと怖い——エアコンをつけっぱなしにする季節は、みんなそうです。
エアコンの電気代の記事では「我慢せずに使い方で下げる」方法をお話ししました。それでもまだ下げられる場所が、実はもう1つ残っています。電気の「単価」そのものです。
2016年の電力自由化から、電気は選べる商品になりました。なのに、多くの家庭が昔のままの契約で払い続けています。切り替えはネットで15分・工事なし・停電リスクなし。この記事では、仕組みから注意点まで、家計目線でぜんぶ整理します。
- 2026年夏の「国の補助」の中身(実は今、自動で安くなっています)
- 電気代の内訳と、切り替えで下がる部分
- 「停電しない?怪しくない?」への答え
- 切り替え3ステップ(15分で終わります)
- 正直な注意点5つ(市場連動型・違約金など)
まず朗報|2026年夏は「国の補助」が入っています
あまり知られていませんが、2026年7月〜9月使用分の電気・ガス代には、国の「電気・ガス料金支援」が入っています。
- 電気(ご家庭向け):7月・9月は1kWhあたり3.5円、8月は4.5円の値引き
- 標準的な家庭で3ヶ月合計 約5,000円の負担軽減
- 申請は不要。電力会社経由で請求から自動で引かれます
「何もしなくても安くなってる」——ありがたい話ですが、ここで大事なのはこれが9月使用分で終わる予定(10月以降は未定)の期間限定策だということ。補助はいつか終わります。恒久的に電気代を下げる方法は、契約そのものの見直しだけです。
※支援の単価・期間は2026年7月時点の情報です。最新は資源エネルギー庁の公式情報をご確認ください。
電気代の中身|切り替えで動くのはどこ?

毎月の電気代は、ざっくり4つの部品でできています。
| 部品 | 中身 | 切り替えで変わる? |
|---|---|---|
| 基本料金 | 契約アンペアで決まる固定部分 | ◎ 変わる(0円の会社も) |
| 従量料金 | 使った量×単価。電気代の本体 | ◎ 変わる(ここが勝負) |
| 燃料費調整額 | 燃料価格に連動する調整分 | △ 会社により算定が違う |
| 再エネ賦課金 | 全国一律の上乗せ | ✕ どこでも同じ |
つまり切り替えの狙いは、「基本料金」と「従量単価」を安い会社に乗せ換えること。使い方を1ミリも変えずに、単価だけが下がる——固定費見直しの王道パターンです。
「停電しない?怪しくない?」への答え
切り替えをためらう理由のほとんどは、この不安です。結論から。
- 停電のリスクは増えません——電気を家まで届ける送電網は、切り替え後も今までと同じ地域の送配電会社が管理します。新しい会社が万一撤退しても、電気は止まらない仕組み(セーフティネット)があります
- 電気の「質」も同じ——同じ電線から同じ電気が来ます。会社によって電気が弱くなることはありません
- 工事も原則ありません——メーターがスマートメーターでない場合は無料で交換されるだけ(立ち会い不要が多い)
- 今の会社への解約連絡も不要——新しい会社が手続きを代行してくれます
変わるのは「請求書の差出人と、単価」だけ。だから切り替えは、リスクの低い固定費削減として定番になっています。
いくら下がる?|正直な目安
ここは誇張なしでいきます。効果は世帯の使用量に比例します。
- 一人暮らし(使用量少なめ)——月数百円ほどの差にとどまることも。無理に動く必要はありません
- 2人以上・在宅時間長め・夏冬にエアコンフル稼働——年間数千円〜1万円超の差が出るケースが多い層。切り替えの本命です
大事なのは「◯◯円安くなる!」という広告ではなく、自分の使用量でのシミュレーション結果で判断すること。次のステップでやり方を説明します。
切り替え3ステップ|15分で終わります

- 検針票(またはWebのマイページ)を用意する——見るのは3つだけ:「契約アンペア」「先月の使用量(kWh)」「請求額」
- 比較サイトでシミュレーション——郵便番号と使用量を入れると、自分の場合の年間差額が実額で出ます。「安くなる額が大きい順」に眺めて、固定単価のプランを選ぶのが初心者の正解
- ネットで申し込む——今の会社への解約連絡は不要(新会社が代行)。次の検針日あたりから自動で切り替わります
実際にやると、シミュレーション5分・申込10分。スマホの乗り換えより簡単です。
正直な注意点|5つだけ確認
電力市場の価格に単価が連動するプランは、安い時期は安い一方、市場高騰時に電気代が跳ね上がるリスクがあります。まずは単価が固定のプランから。
②燃料費調整額の「上限」の有無を見る
同じように見えるプランでも、燃料高騰時の調整額に上限がある会社とない会社があります。シミュレーション時にひと目確認を。
③違約金・契約期間をチェック
多くは縛りなしですが、一部に「1年未満の解約で手数料」等の条件があります。申込前に1行だけ確認。
④切り替えできない・向かないケース
賃貸でも基本OKですが、建物全体で一括契約(高圧一括受電)のマンションは個別切り替え不可。オール電化の家は専用プラン同士で比較しないと逆に高くなることがあります。
⑤「どこでも必ず安くなる」わけではない
今の契約が既にお得なこともあります。だからこそ、感覚ではなくシミュレーションで。
合わせ技で、夏の請求書はもっと軽くなる
単価を下げたら、あとは使い方。エアコンの電気代を我慢せず下げる記事と組み合わせれば、「単価×使用量」の両輪で夏の請求書に反撃できます。そして浮いたお金の行き先は、いつもどおり先取り貯金へ。
まとめ|電気は「選べる固定費」
- 2026年夏は国の補助で自動的に安くなっている(7〜9月・約5,000円)。ただし期間限定
- 恒久的に下げるなら契約の切り替え。狙いは基本料金と従量単価
- 停電リスク・電気の質は変わらない。工事も解約連絡も原則不要
- 効果は使用量次第。必ず自分の使用量でシミュレーションを
- 初心者は固定単価プラン・違約金なしから。市場連動型は避ける
スマホ・サブスク・保険ときて、電気——これで固定費の主要メンバーはひと通り「選び直せる」ことがわかったはずです。15分の手続きが、来月からの請求書を静かに軽くしてくれます。


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